神奈川県横浜市にお住まいの、雅楽を演奏されていた方から篳篥(ひちりき)をお持込みいただきお買取りさせて頂きました。
篳篥 お買取の際の査定ポイント
お譲りいただいた篳篥の漆塗のケースには蒔絵が施されていて、美術品としての観点からプラスの評価をさせて頂きました。経年の劣化は見られましたが、素材・状態共にとても良いお品物でした。
篳篥は傷などがありますと音に影響が出てしまいます。 傷の具合によっては篳篥の買取額が下がってしまう場合がございます。
篳篥について
篳篥(ひちりき)とは、雅楽で使われる和楽器です。
篳篥は管楽器の1つで、漆を塗った竹の管で作られ、表側に7つ、裏側に2つの孔(あな)を持つ縦笛です。
篳篥には「大篳篥」と「小篳篥」の2種がありますが、「大篳篥」は現在の雅楽では使用されないため、一般的には篳篥というと「小篳篥」ことを指し、大きさは18センチ程と小さいながらもとても大きな音を出す事ができます。
そのため、雅楽では最も重要な楽器となっており、楽曲においては主旋律を吹く事が多い楽器です。
しかし、篳篥は単純な構造の楽器ですので、ただ吹くだけでは正確な音を出す事ができません。
くわえ方、息の強さで調整するのでかなりの練習と大きな肺活量が必要なため、昔は男性が吹く楽器とされており、お譲りいただいた篳篥の持ち主は男性の方でした。
現在では女性の篳篥奏者もいらっしゃいます。
篳篥のお買取りについて
篳篥には本管(竹製)とプラ管があり、買取で評価が高いのは本管です。プラ管は買取自体は可能ですが、本管に比べると評価は低いです。
本管の篳篥は保管場所によっては乾燥でヒビが入ってしまう事があります。ヒビがありますと買取額に影響しますので、本管の保管には十分お気をつけください。
弊社では篳篥をはじめ、和楽器の買取を強化中です。
処分にお困りの和楽器がございましたらお気軽にいわの美術にお問い合せ下さい。