【紅葉蒔絵小鼓】紅葉蒔絵小鼓 買取作家・取扱い一覧

紅葉蒔絵小鼓

紅葉蒔絵小鼓

お品もの詳細

今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、紅葉蒔絵小鼓です。
大きな傷もなく、収納ケース付で良い状態でしたが、調べ緒がなかったため、その分がマイナスの評価での買取となりました。

小鼓は日本特有の伝統的な楽器の1つで、砂時計型、ドラム缶型などがあり、胴の両面には馬の皮(0歳の仔馬)を張り、調べ緒で強く張ってその調べ緒を緩めたりして叩いて音を出します。 小鼓の胴の素材は桜の木をくり貫いて作られており、調べ緒は麻紐を緩く組んだものを使用しています。
小鼓1つを製作するのに40ほどの工程があり、素材となる桜の木は伐採し、直径15cm、長さ33cm程度の大きさにしてから1年ほど乾燥させます。
その後、中心に直径2cmほどの穴を開け、もう1年乾燥させるとようやく荒削りの作業に入りますが、荒削りをした後にもう半年ほど乾燥させてはじめて仕上げ彫りができるようになります。
1つの鼓を完成するには最低でも2年半は必要という事となり、手間が掛かっている事が分かります。
また、皮は新品だと硬く演奏会用には向いておらず、30年~100年ぐらい使用した皮の鼓が好まれるため、中古品の鼓は需要がございます。
ちなみに皮の寿命は100年~150年といわれています。

今回、お買取りした小鼓には紅葉の蒔絵が施されていました。
蒔絵は所有者の好みに合わせて制作されますが、蒔絵の種類によっては洒落が込められているものがございます。
錠前、香の図、柿の蔕(へた)、梨を組み合わせた絵柄は「上手下手無(じょうずへたなし)」と、誰が使ってもよく鳴るという意味が込められています。
蕪や大根の蒔絵は蕪や大根は根が大きい事から「大音(おおね)がする」、斧、琴、菊を組み合わせた「良く事を聞く」、たんぽぽは「タッポタッポ」と小鼓の音を表現したものなど様々な意味を持って描かれています。
この他にも雷師、稲妻の蒔絵も、よく鳴り響くと好まれています。
描かれている蒔絵の柄によって買取額が変わる事はありませんが、蒔絵の技術や精巧さによっては美術的価値が付くため買取額が変わってくる場合もございます。

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