今回お買取したお品物は、イタリア唯一の陶磁器メーカーとして知られるリチャードジノリのイタリアンフルーツのチューリンです。
リチャードジノリは、カルロ・ジノリ侯爵がドイツのマイセンに負けない窯をイタリアに作りたいという思いから、自身で土や発色を研究し、1735年に窯を築いた事でその歴史が始まったと言われています。
後の1896年にミラノにある、リチャード製陶社と合併した際に、現在のリチャードジノリという社名になり、1956年には同じイタリアのラヴェーノにある陶磁器会社と合併し、イタリア最大の陶磁器メーカーとなっています。
しかし近年では、多額の負債により破産宣告をしており、その影響から様々なお店で入荷未定となっていますが、その反面、中古市場での需要は上がってきています。
また、リチャードジノリは、イタリア初となる白磁を完成させ、その美しさは「トスカーナの白い肌」と称されるなど、高く評価されており、リチャードジノリで最も古いベッキオホワイトや、トスカーナの貴族のために作られたイタリアンフルーツなど、永遠の名作を生み出しています。
ちなみにリチャードジノリの作風としては、イタリアの国民性をイメージさせる、明るく華やかでポップなデザインが多くあり、現在でも多くのファンを楽しませています。
さて、そんなリチャードジノリのイタリアンフルーツのチューリンを買取ったわけですが、リチャードジノリを代表するイタリアンフルーツという事もあり、高価買取となりました。
この他にも同じイタリアンフルーツで、カップ&ソーサーやティーポットなどもお譲り頂きました。
今回のようにシリーズまとめて一揃えの売却ですと、通常よりも高くして評価する事もあります。
また、リチャードジノリであればイタリアンフルーツ以外にも高価買取が期待できるパターンが存在しますので、ご売却をお考えでしたらお気軽にご相談下さい。