今回いわの美術がお買取したお品物は、ロイヤルドルトンの陶花です。
ロイヤルドルトンと聞くとカップや皿などの洋食器をイメージすると思いますが、ヨーロッパでは、食卓に生花を置かずに陶花を飾る習慣があります。
ちなみに、今回お買取したロイヤルドルトンの陶花は、目立つような割れや、酷いキズも無かった他にも、日本でも生花が無い時や、急な来客の際のインテリアとして非常に活躍する素敵なお品物ということもあり、高価買取となりました。
そんなロイヤルドルトンはイギリス最大の陶磁器メーカーで、ウェッジウッド、ウォーターフォード、ロイヤルドルトンの頭文字からなる「WWRD」というホールディングス・カンパニーの1つとしても知られています。
ロイヤルドルトンは、1815年にジョン・ドルトンとジョン・ワットが共同で創業したもので、当初は「ドルトン」という社名で、陶器製の下水管などを作っていました。
後に息子のヘンリー・ドルトンが2代目を継ぎ、生産効率を高め会社が大きく成長すると、ボーンチャイナを導入し芸術的なテーブルウェアを展開するようになっています。
その芸術性の高さが認められ、1887年にヴィクトリア女王から陶磁器界初となる「ナイト」の称号を与えられ、1901年にはエドワード7世より王室御用達とされたことで「ロイヤルドルトン」と名乗るようになりました。
それからのロイヤルドルトンは、「ミントン」「ロイヤルアルバート」「ロイヤルクラウンダービー」などを傘下に収めるほど成長し、現在では世界最大級の陶磁器メーカーとして、独創的でスタイリッシュな都会の生活スタイルをイメージした製品を展開しています。