今回、いわの美術がお買取りしたお品物はバカラのロックグラスでローハンというシリーズになります。
バカラは世界的に有名なクリスタルガラス製品を作る会社として知られており、1764年にルイ15世の許可を受けて創立しました。
それ以来、世界の王族や貴族に愛され、その最高品質と美を兼ね備えた作品たちは「光の芸術」「王族貴族のクリスタル」などと呼ばれています。
バカラのグラスには格付けがされており、上から順にスペシャル、エクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、スタンダードの6種類に分かれています。
お買取りしたバカラのロックグラスはフランスにある町の名前が由来のローハンで、エキゾチックな模様が霧のたなびきのように見える大変細かい模様が特徴です。
ローハンは1855年に開かれたパリ万国博覧会で名誉大賞を受賞しており、グラスの側面に施されたグレーヴィングが底部まで刻まれており、底部からグラスを見てみると側面全体に刻まれた模様が、太陽から降り注ぐような何とも言えない光を放っています。
こんなに素晴らしい作品なのですが、バカラの格付けでは上から3番目のベリーグッドになります。
バカラの製品には全て、バカラの格付けNo.1のアルクールのワイングラス、デキャンタ、ロックグラスがデザインされたロゴマークが刻まれております。
今回のお買取りでは、6客揃って外箱付、未使用品としてのお買取りとなりました。
ちなみに昔のバカラの製品には出荷時に赤いシールが製品に貼られていましたが、近年では赤いシールが撤廃され、新品でも付いていないものは近年に作られた製品という事になります。
