画像の品は先日お買取りさせて頂きましたマイセンクリスタルのデキャンタとロックグラスです。
現在のマイセンクリスタル社が設立されたのは1947年。その当時はホルスト・ゼンディッヒという名で、優れた技術を持つ職人と際立ったエングレービング手法によるクリスマス製品は瞬く間に有名になり、1956年にはアメリカへの輸出が始まりました。
1970年代になると新しい国の管理下でマイセン窯の柄を用いたグラスの製作が可能になり、ブルーオニオンなど伝統的な図柄の作品を発表しています。
苦悩の時代ではありましたが、マイセン窯の協力もあって、ガラス仕上げ加工の芸術性をさらに高い水準に引き上げることができ、マイセンクリスタル社にとっては実りの多い時期になりました。
今回お買取りしたこちらのグラスとデキャンタはセットのお品物で、描かれているのは白雪姫と七人の小人たちです。
六客あるグラス一客につき一人ずつ小人が描かれ、デキャンタに白雪姫と小人が一人ずつ、全て揃えなければ物語が完成しないこだわりのセットとなっています。
マイセン窯のバックスタンプといえば双剣のマークですが、マイセンクリスタル社ではロゴであるMと、職人のイニシャルが刻まれます。
マイセンクリスタルはハンドカットによる定番の花文様や、高度な色被せ技法から生まれる多彩なコレクションで人気の高いクリスタルガラスメーカーです。