こちらは先日お買取りさせて頂きましたマイセン(Meissen)のカップ&ソーサーです。洋食器の中でも特に知名度が高く、名実ともに西洋白磁の頂点に君臨するマイセン窯。トレードマークとなっている双剣のバックスタンプや、代表作として知られるブルーオニオンの絵柄などには見覚えのある方も多いかと思います。
マイセン窯は西洋で初めて硬質磁器の開発に成功しており、300年以上の歴史を持ちます。初期のマイセンのデザインでは中国の五彩磁器や日本の伊万里焼の影響を受けていましたが、その後ヨハン・グレゴリウス・ヘロルトら絵付師によってロココ調の作品が主流となり始めます。
ヘロルトは東洋風の絵付けの他に、港の風景、狩猟の場面、風景画やヨーロッパの草花を描くことにも優れており、現在のマイセンの絵付けの基礎を築きました。
今回お買取りしたマイセンのカップ&ソーサーは、アーモンドの木(アーモンドツリー)と呼ばれ、マイセンを代表するデザイナー、ハインツ・ヴェルナーが日本芸術に刺激を受けて発表したシリーズです。
ハインツ・ヴェルナーの作品には心和らぐメルヘンな作品が多く、有名なシリーズにはアラビアンナイトやサマーナイトドリーム、ブルーオーキッド、ドラゴンメロディなど現代マイセンを代表する作品がございます
写真のカップ&ソーサーの絵柄、一見すると桜の木のように見えませんか?
実際のアーモンドの木も桜に似た淡い桃色の花を咲かせ、ドイツでは早春の花として知られています。
作品は色目を抑えた落ち着いた絵柄で、華やかさはあまりありませんが、墨絵のように濃淡で風情ある情景を描いています。
いわの美術ではマイセンのカップ&ソーサーなど洋食器の買取も行っております。美術品として観賞用に飾っていた未使用の洋食器も、実際にお使いになられていた洋食器でもお買取りは可能です。
手放そうかなとお考えの洋食器。メーカーやシリーズを記載の上、お品物の写真を添付してメールフォームよりお問い合わせ頂ければ、査定人がお調べしてお客様に査定額をお伝えすることが出来ます。
ご処分、ご売却をお考えの洋食器はございませんか?いわの美術ではマイセンをはじめ、ロイヤルコペンハーゲンやヘレンドなど洋食器の買取を行っております。洋食器の買取はいわの美術にお任せ下さい。