今回、いわの美術がお買取りしたお品物はロイヤルコペンハーゲンの陶板画で、オズの魔法使いです。
ロイヤルコペンハーゲンの陶板画はアートポーセリンと呼ばれ、著名な画家や作家の作品を陶板画にしたシリーズです。
今回、お買取りしたオズの魔法使いを描いているのは、オーストリアの絵本画家でイラストレーターのリスベート・ツヴェルガーです。
リスベート・ツヴェルガーは20世紀初頭のイギリス挿絵黄金時代に活躍し、初期の画風はアーサーラッカムの影響を強く受けたものになっており、このオズの魔法使いで独自の画風を確立しました。
リスベート・ツヴェルガーの画風に魅了された人は多く、日本でも彼女が挿絵を担当した絵本をコレクションしている方が大勢いらっしゃいます。
ロイヤルコペンハーゲンの陶板画「アートポーセリン」はリスベート・ツヴェルガー以外にも、ルノワール、フェルメール、日本からは藤田嗣治、千住博、東山魁夷など一度は聞いた事のある名前の画家がラインナップされています。
どの陶板画も作られる数が100~400ほどと定められており、お買取りしたオズの魔法使いの陶板画は400部制作されたものでした。
また、陶板画の良い所は、紙の複製品とは違って退色や経年劣化を気にする事なく、飾っておける事が最大の特徴となっております。
お買取りした陶板画オズの魔法使いもリスベート・ツヴェルガーの画風をしっかりと捉え、さすがはすべての絵付けを職人の手作業で行っているロイヤルコペンハーゲンと頷ける出来栄えでした。
同じモチーフの陶板画でも1枚1枚が手作業で行われているため、1つとして同じものが無いのもロイヤルコペンハーゲンの陶板画の魅力で、ロイヤルコペンハーゲンの職人達の技術力の高さを感じる事ができるお品物でした。