今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、ロイヤルコペンハーゲンのフラーラダニカのピクルスディッシュです。
ピクルスとは日本でいうお漬物みたいな物ですが、製洋食器でのピクルスディッシュは楕円形の物が多く、フルーツやサラダを盛り付けるのに使われます。
今回、お買取りしたロイヤルコペンハーゲンのピクルスディッシュは、ロイヤルコペンハーゲンの技術力の結晶とも言えるフルーラダニカです。
フローラダカは世界一豪華なディナーセットとして1885年に製作されたもので、フレデリック王子がロシア女帝エカチェリーナ2世に献上するために作られたディナーセットです。
このフローラダニカは12年の歳月を掛け、ディナーセットの1つ1つに図鑑に載っている草花を書き写して作られたもので、全部で1802点作られました。
しかし、作品が完成する前にエカチェリーナ2世が他界してしまったため、オリジナルのフローラダニカのディナーセットはローゼンボーグ城に保存されています。
このようにフローラダニカといっても描かれている草花にはたくさんの種類があり、その1つ1つがロイヤルコペンハーゲンのペインターによる手描きですので、同じ草花であっても線の太さ、筆使い、色彩の微妙な違いなど2つとして同じ物はありません。
ロイヤルコペンハーゲンでは、バックスタンプの近くに絵付けパターンとペインターのサインが記されています。
ここを読み解く事で製造された年が分かるようになっており、同じ物を揃えようと思っている時はバックスタンプ周辺の情報を伝えれば、大体は揃える事ができます。
今回のロイヤルコペンハーゲンフローラダニカピクルスディッシュは、欠け、汚れなども無くとても良い状態で買取をさせて頂きました。
残念ながら外箱はありませんでしたが、外箱がありますと高価買取が期待できます。