今回、いわの美術がお買取したお品物は、ロイヤルコペンハーゲンのブルーフラワーカーブのプレートです。
ロイヤルコペンハーゲンを代表するパターンであるブルーフラワーは、カーブ、プレイン、アンギュラーという絵付けパターンがございます。
ブルーフラワーカーブの特徴は、メインとなるブーケが大きく描かれ、そのブーケを囲むように小さなブーケが3つ描かれています。
メインとなる大きなブーケは、チューリップやバラ、けし、カーネーション、マーガレット、アスターなど20種類の花から選び、担当するペインターが自由に組み合わせて描いているため、同じブルーフラワーカーブでも微妙な違いがある事が特徴です。
お買取したプレートも一見同じに見えますが、花の種類が微妙に違っています。
そのため、ブルーフラワーだけをコレクションしている方もいるほどの人気を誇っています。
このブルーフラワーは1779年に製作が開始され、ロイヤルコペンハーゲンの人気No.1とも言えるブルーフルーテッドよりも古い絵付けパターンなのです。
また、約100年後にアーノルド・クローによりデザインが加えられ、現在も製作が行われています。
ロイヤルコペンハーゲンの作品はコバルトブルーの絵付けが特徴ですが、これは日本の古伊万里の染付の影響を強く受けており、その全てが手描きで製作されています。
そのため、製品の裏側にはロイヤルコペンハーゲンのマークと、アーティストのサイン、シェーブナンバーが入られています。
またバックスタンプの王冠の周りの「ROYAL COPENHAGEN DENMARK」と書かれている文字の周辺に打たれた点の位置により製造年の判別が可能なのも特徴で、買取額に大きく影響を与える重要なポイントとなっております。