今回お買取致しましたのは、Puiforcat (ピュイフォルカ)の銀製ポットです。
銀器として日本で知名度があるのが、クリストフルやジョージ・ジェンセンなどであり、ピュイフォルカはあまり日本人には一般的に馴染がないかもしれません。
ピュイフォルカは1820年にパリで創業した、高級銀食器ブランドの老舗で、世界でも最上級ともいわれる銀器メーカーです。ピュイフォルカのカトラリーは、大統領官邸である「エリゼ宮」の晩餐会でも使われています。ピュイフォルカの銀器は、すべて銀職人の手によって最高純度の銀を用いて製作され、その時代ごとのクラシカルなデザインや、アールデコのようなモダンなデザインまで、長きに亘り愛され続けています。
日本では、2002年の東京庭園美術館でのピュイフォルカ展や、ピュイフォルカがエルメスグループに入ったこと、銀座資生堂の高級フランスレストラン「ロオジェ」のカトラリーにピュイフォルカが用いられていることなどで、グレードの高い銀器として認識されているようになってきました。
ピュイフォルカは、エミール・ピュイフォルカが1820年パリに工房を開いたことに始まり、20世紀になってルイ・ヴイクトール・ピュイフォルカが歴史的銀器を数多く収集し、その逸品を復刻することで銀器における加工技術や伝統が復元されました。 ルイ=ヴイクトールの子、三代目のジャン・ピュイフォルカは、歴史的な銀器を尊重した父とは対照的に、革新的な銀器の創造を目指しました。ジャン・ピュイフォルカは、徹底して装飾の抑制し、幾何学的なフォルムで、クリスタル、貴石、木など銀以外の素材との組み合わせが作品の特徴です。
ジャン・ピュイフォルカの作品には、近代的な直線や機能美が漂うデザインですが、今回お買取したピュイフォルカの銀器は、そのジャン・ピュイフォルカがデザインしたアールデコラインを踏襲したお品で、重量もあり堂々とした風格はピュイフォルカならではで、大変魅力的な作品です。
買取査定の際は、銀器の状態も良好で、Puiforcatのお箱と、専用の防酸化袋とともに、高価買取にてお譲りいただきました。
いわの美術では、フランス銀器の最高級メーカー ピュイフォルカの銀器を高価買取致します。 ピュイフォルカの刻印は、アンティークの18世紀後半エミール・ピュイフォルカの場合は「EP」など、時代などにより刻印も変わりますので、ご売却の際は刻印部分もご確認くださいませ。ピュイフォルカのご売却なら、高価買取対応しているいわの美術にお任せください。