今回、いわの美術がご紹介するお品物は、以前買取を行った2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨です。
2002年に日韓共催で行われたFIFAワールドカップを記念して財務省造幣局から10万枚限定で発行された記念貨幣で、セット販売されていました。
プルーフ貨幣という流通を目的としたものではなく、コレクター用に表面を鏡のように光沢を持たせ、模様を鮮明浮き出させたプルーフ仕様になっています。
記念貨幣という事ですので額面の記載があり、2002FIFAワールドカップ記念1万円金貨1枚で1万円の貨幣として使用する事ができます。
しかし、素材は純金を使用しているため1万円以上の価値があるもので、買取額はその日の金の取引相場によって変動します。
今回の買取でもお品物の状態や付属品の有無などを踏まえながら金の価値を含めて買取額を提示させて頂きました。
日本で初めて記念貨幣が発行されたのは1964年(昭和39年)の東京オリンピックを記念して発行されたもので、これまでに130種類以上の記念貨幣が発行されています。
それぞれ額面や発行枚数が違っており、最高額面は天皇陛下御在位60年記念金貨と天皇陛下御即位記念金貨で、どちらも額面は10万円となっています。
記念貨幣は記念コインと混同されがちですが、記念貨幣には額面表記があるため、その額面よりも価値が下がる事がありませんので、価値が保証されているという部分が記念コインとの大きな違いとなっています。
