いわの美術では、勲章の買取も行っています。
今回お買取致しましたのは、満州帝国の勲章です。
満州国は、日本が満州事変によって占領した満州(現在の中国東北部)につくりあげた傀儡(かいらい)国家で、1932年から1945年の13年間のみ存在し、満州帝国ともよばれました。
ラストエンペラーで知られる中華圏最後の皇帝溥儀が満洲国の建国に伴い、満洲国執政に就任したことでも知られ、幻の国家ともいわれました。
今回お買取した満州帝国の勲章は「勲五位景雲章」というもので、見た目は日本の瑞宝章に似ていますが、旭日章に相当するものとされています。
お買取した満州帝国の景雲章のデザインは、彫刻家・美術工芸家で知られた畑正吉です。畑正吉は当時、造幣局の彫刻技術顧問も勤め、賞勲局嘱託も兼任していました。
畑は、造幣局彫刻研究所長として満州に招かれ、満州帝国の景雲章などのデザインを任されます。苦心した末、皇帝溥儀にも謁見し、デザインの詳細を詰めたといいますが、後には満洲国の勲章をデザインしたことを心に秘め、関連資料をすべて燃やしてしまったそうです。
いわの美術ではこういった歴史的背景を持つ軍物の勲章から、菊花章、桐花章、宝冠章、旭日章など様々な勲章の買取を行っています。
ご先祖様の頂いた勲章や褒章、それにはとても大切な価値があるものです。遺品整理をしていたら勲章が出てきたけれど…とお困りではございませんか?
いわの美術では、勲章を熟知した買取専門スタッフがしっかりと価値を見出し、買取査定・評価致しております。勲章のほか、メダルや記念硬貨などの買取も行っていますので、コレクションの整理などの際は、是非一度いわの美術にご相談ください。