今回、いわの美術がお買取したお品物は、日本画家・小林司の作品「郷の春」です。
小林司は秋田県出身の日本画家で、秋田県美術展日本画部門・特賞、横浜・三渓園日本画展佳作賞、上野の森美術館大賞展優秀賞など数々の受賞歴を持つ事で知られています。
現在は日本美術院院友として個展を中心に活躍しており、日本の郷里の風景を題材にした作品を数多く手掛けています。
油彩画では出す事のできない、日本画独特の雰囲気を大切にした柔らかい色調で幻想的な作品を描く小林司の作品は、額装、掛軸共に人気があります。
今回、お買取した小林司の作品は額装されているもので、山奥にある古民家が朝もやの中に静かにたたずむ姿が描かれているものでした。
日焼けやシミなどもなく、とても良い状態でしたので、高い評価で買取りを行いました。
日本画を含め、絵画の買取では作家の評価はもちろん、作品の保存状態も買取額に大きく影響してきますので、保管の際も気を配る事で高価買取が期待できます。
また、額装されている場合、額を入れ替える事もあるかと思いますが、元の額を処分せずに保管しておく事もプラスの評価となる場合もございますので、できるだけ保管しておく事をお勧めしております。