今回は、昭和時代に活躍した洋画家 芝田米三(物故)の「赤い実の冠」と題された肉筆油彩画をお買取致しました。
芝田米三は、自然の恵みへの感謝、憧憬、人間や動物などの生命の讃歌をモチーフとした多くの傑作を残し、そのキリスト教的な作風で表現する清楚な婦人像や母子像で人気の洋画家です。
芝田米三は、洋画家であった兄 芝田耕の影響を受けて、画を描き始めるようになりました。戦争を経て、再び油彩画に取り組むため独立美術京都研究所に所属し、重厚な作風と東西技法の融合に特色のある洋画家 須田国太郎に師事します。
そして、独立展独立賞、サロン・ド・プランタン賞受賞、安井賞展安井賞など多数受賞を重ね、独立展を代表する画家として、また日本洋画壇の重鎮的存在として、芝田米三は活躍しました。
今回お買取した芝田米三の肉筆油彩画「赤い実の冠」は、瑞々しい生命力にあふれた大きな瞳が印象的な女性が描かれています。
芝田米三は、1964年の初渡欧を契機に女性像を中心とした作品を展開するようになり、その女性像には、今回買取した作品のように、たくさんの花に囲まれた豪華で美しい女性が描かれた作品が多くみられます。
買取した「赤い実の冠」には、さくらんぼのような、こぼれんばかりの赤い実の髪飾りをした、艶やかな女性が描かれた華やかで雰囲気の作品です。
作品左下に芝田米三の直筆サインがあり、額装された作品裏面には、キズなどがみられましたが、作品自体の状態は良好につき、高価買取致しました。
芝田米三の作品をお持ちでしたら、ご売却してみませんか?いわの美術では、芝田米三の作品の買取を日本全国で行っており、肉筆油彩画の他、リトグラフなどもお買取対象となっています。
芝田米三の作品買取に関するご相談・ご質問は無料にてフリーダイヤルのお電話又はメールフォームにて行っておりますので、お気軽にお問合せください。