今回いわの美術がお買取したお品物は、ロバート・ハインデルのシルクスクリーンです。
ロバート・ハインデルはアメリカ出身のバレエやミュージカルを主題とした作品で知られている画家で、踊り子をモチーフにした作品を多く残したエドガー・ドガに例えられ「現代のドガ」と呼ばれています。
ロバート・ハインデルは10代の頃から絵を描くようになり、「The Saturday Evening Post(サタデー・イヴニング・ポスト)」「COSMOPOLITAN(コスモポリタン)」「タイム(TIME)」などアメリカを代表する一流誌でイラストを手掛けてきました。
独学で習得した画風はダンサーたちの動きの一瞬をとらえた躍動感あふれるものばかりで、連続でカメラのシャッターを切った時の1場面といった感じです。
モデルの表情よりも体の動きに重点を置いて描いているため、表情はあまりしっかりと描かれていません。
今回お買取りしたロバート・ハインデルの作品はシルクスクリーンと呼ばれる版画技法を使ったお品物で、モチーフはバレエダンサーの後ろ姿です。
少し抽象的に描かれており、一見すると何が描かれているのか分かりにくく表現しています。
AP版(Artist `s Proof)という作家が管理する分で作られたもののようで、エディションナンバーの部分「a.p.」と書かれていました。
シルクスクリーンなどの複製画は作家、刷り師、版元の保存用として全体の10%ほどの枚数で制作されますが、買取においてこれは評価にあまり関係ありません。
評価に関係してくるのは「全部で何枚制作されたのか」「人気モチーフなのか」「シミや汚れなどのマイナス要素の有無」が重要で、保証書や鑑定書、共箱、共シールなどがあればプラスの評価がつきます。
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