今回いわの美術では、温もり溢れる作品を数多く描いているフランスの画家ミッシェル・ドラクロワの「夜のダンス」という作品をお買取り致しました。
ミッシェル・ドラクロワは、芸術の国フランスのパリで生まれ画家になりたいという思いから17歳の頃に舞台美術の仕事を始めます。
仕事をしながらもフランスのエコール・デ・ボザールという美術学校に通って絵画を学び、自身も作品を描き作品展などに出品しました。
その後、テレビや雑誌の取材やリトグラフなどの作品を数多く出品するようになり知名度が上がった事でミッシェル・ドラクロワの実力が世の中に知れ渡ります。
これにより、28歳でフランスのル・アーブルにある美術学校で教壇に立ち、33歳ではドイツにある美術学校で後進の育成に励みます。
その後フランスを越えてアメリカへ進出したミッシェル・ドラクロワは、アメリカの展覧会でも名声を残し、以降アーティストフランス金賞やローマ・セブンヒル賞など様々な賞を受賞しました。
また、43歳でアメリカから招待され再度渡米し、3年間アメリカで生活しながら絵を描き続けました。
2度目の渡米から帰ってきたミッシェル・ドラクロワは、フランスの世界遺産でもあるロワール渓谷に立ち寄った際、数々の名城を見て美しさに感動し移住する事を決意して現在もロワール渓谷で暮らしています。
63歳でアトランタオリンピック公認アーティストとアートエキスポニューヨークの公式画家に選出、2年後にはフランスのサッカーワールドカップ公認アーティストに選ばれるという素晴らしい功績を残します。
現在では、画家としての功績が称えられフランスを代表する画家の巨匠という地位を確立したミッシェル・ドラクロワの作品は、パリのナイーブ美術館や文化省などに保存されているそうです。
ミッシェル・ドラクロワの作風
ミッシェル・ドラクロワの作品と言えば、広い風景の中に小さい人が沢山描かれ素朴な雰囲気が特徴ですが、これらの作品はナイーブ・アートという作風を用いて描かれています。
ナイーブ・アートとは別名パントル・ナイーフとも呼ばれ、正式な美術を学ばず現在で言う趣味のような形で絵画を制作する人の事を指します。
また、19世紀から20世紀にかけて存在したナイーブ・アートは、独学で絵画を学んだ事により決まりに囚われず素朴さや明るい色彩、独創性が際立つ作品とも言われています。
ミッシェル・ドラクロワの作品は、そんなナイーブ・アートの特徴でもある素朴さや明るい色彩が際立つ作風です。
また、明るい色彩と言っても、煌びやかな色合いではなく優しい色使いで見ている人の心を穏やかにさせてくれる作品となっています。
今回お買取りしたのは「夜のダンス」というタイトルの作品で、夜の街で楽器を演奏している人の音楽に合わせて踊っている人や、演奏を聴き入っている人、お酒を嗜む人など賑やかな街の一角が描かれました。
一夜の出来事を描いた作品内には、それぞれの生活スタイルなども垣間見えますので、作品内の人々がどんな事をして過ごしているのか一人一人見てみるのも楽しいかもしれません。
リトグラフの買取について
いわの美術では、ミッシェル・ドラクロワの作品以外でも様々な作家の作品をお買取り致しております。
買取可能な作家一例
東山魁夷、草間彌生、片岡珠子、平山郁夫
ジェームス・リジー、ラッセン、kaws
鈴木英人、藤田嗣治、赤木曠児郎
天野喜孝、ベルナール・ビュフェなど
上記の作家以外でも様々な作家の作品をお買取りしております。
売却するにあたり大体の金額が知りたいという方は、作家名・タイトル・エディジョンナンバー・大きさ・保証書の有り無しなどお電話で頂けますとお品物によりますがお値段を口頭でお伝えする事が可能です。
あまり詳しくわからないという方には、メールやLINEでの査定をオススメしております。
いわの美術では、リトグラフやシルクスクリーンなどの版画以外でも水彩画や油絵、デッサンなどの肉筆作品もお買取りを強化しております。
版画は原版から何枚も摺っている為流通数が多いですが、肉筆作品は1点ものですので版画よりも希少価値は高くなり高価買取が期待出来ます。
また、絵画と一緒に茶道具や洋食器、軍物などご両親が残した遺品の処分にお困りでしたら、是非いわの美術までお気軽にご相談下さい。