リアリズム油彩画家の安西大による静物画です。
静物に鮮やかな壁紙のような背景の作品は初期(1995~1999年)に好んで描かれました。
『飾られた絵画』は大学在学中から続くシリーズで、絵画の中に『額縁に入れられ壁に掛けられた絵画』 が表現されているトリックアート的な遊び心があります。
静物の背景には華やかな蝶の文様が描かれ、テーブルクロスの青との対比が美しい、安西大の魅力が詰ま った作品です。
安西大
安西大は1970年に埼玉県で生まれ育ち、大学は芸大を希望します。
第2次ベビーブーム世代であったので、当時の芸大受験は多浪が当たり前の狭き門であり、技術やうまさだ けではない何かを求められる難解な世界でした。
見事、志望していた東京藝術大学美術学部絵画科に合格し油画を専攻します。
大学の間は受験の時とは違い、自分の好きなモチーフが描けました。
写実を極め、2年生の後半ではだまし絵の要素も加わります。
そして3年生の時に周囲に隠して出品した昭和会展で『飾られた絵画 - パンと果実 –』(1995)が入賞しました。
卒業制作『飾られた絵画 - 百合と果実 -』(1995)は大和銀行買い上げとなり、大沼映夫に師事した大学 院在学中も写実で装飾的な造形美が評判となり受賞を重ねます。
転機となったのは1998年頃、大学の助手として働いていた時に訪れた京都で、朝顔とテッセンが描かれた 襖絵を観た時です。
平面の中で繰り広げられる日本画・琳派の装飾美を油彩画で描いたら面白いと考え、日本画の装飾性と洋 画の透明・立体感が融合した新しいスタイルが生まれます。
更に油彩画に金箔などの箔を取り入れる研究を重ね、独自の技術を確立しました。
モチーフは四季の花を好み、切り花ではなく地面から生えている花を求め、様々な花の開花のタイミング での取材を20年以上も続けています。
花の最高のタイミングに出会えた時は、制作の最高のモチベーションになるそうです。
花の取材と同じくらい家族との時間も大切にしているそうで、まさに現代型の画家ではないでしょうか。
独特の世界観が美しい安西大の作品は人気が高く、今後も注目の画家です。
安西大の作品をお買取りいたします。
いわの美術では安西大の油彩画をお買取りしております。
コレクションの入れ替えなどで安西大の作品のご売却をお考えの場合は、いわの美術までご連絡下さい。
次に必要とされている方へお渡しする橋渡しをさせていただきます。
安西大の他にも、安西大が師事した大沼映夫の作品もお買取りいたしますので、他にも一緒に査定を希望される絵画をお持ちの場合はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
ご売却をお考えの場合は、写真を送信することによりお手軽に無料査定を受けることができる、WEB無料査定又はLINE無料査定のご都合の良い方をご使用下さい。
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