現代日本を代表する洋画家 小田切訓による油彩画『雪のノイシュバンシュタイン城』です。
同じ題名・構図で何枚も作品を残しており、以前いわの美術でもお買取りしております。
冬の落ち着いた雰囲気とは異なった初夏バージョンの『新緑のノイシュバンシュタイン城』も描いており、そちらは爽やかでみずみずしい魅力があります。
日本人離れした北方的絵画を描く素晴らしい画家でしたが、惜しくも2021年に他界となってしまいました。
小田切訓の作品のご売却をお考えの方は、次に必要とされる方へお渡しするお手伝いをいわの美術にさせて下さい。
小田切 訓 (おだぎり さとし)
小田切訓は1943年 北海道のオホーツクに面した小さな北の町で生まれ育ちました。
梅雨がなく空気が乾燥気味の北海道は、北ヨーロッパと気候が似ていて湿度が低く景色の遠近がはっきりしていて、そのことが北欧の空気感溢れる作風に大きく影響したと考えられています。
子供の頃から絵に興味があった小田切訓は、高校で美術部に入りました。
その後、明治大学 文学部で日本史を学びながらマンガ研究会に所属し、絵画から離れた大学時代でしたがこのマンガの経験は線描きの勉強になったそうです。
卒業後は広告代理店に勤務し33歳の時に会社の仲間内で絵画クラブを結成、翌1977年には示現会に初入選そして個展では作品完売など直ちに才能を見せます。
続いて日展入選、現代洋画精鋭選抜展銅賞、示現会 佳作賞など怒涛の活躍となり、1983年 両立が困難となり会社を辞め画家に専念しました。
その後も数々の受賞を重ね、2015年に紺綬褒章を受章しています。
晩年は無所属で東京、大阪、名古屋、仙台、札幌など日本各地で個展を多数開いていたそうです。
モチーフと作風
小田切訓のモチーフは近代的な高層ビル、古い町並み、大自然といった風景ではなく、人の暮らしと共にある都市を選んでいます。
作品の中でも特に多く描かれている塔と港町は、ライフワークとして取材旅行を重ねました。
北海道の函館では元町周辺、函館山、トラピスチヌ修道院、中央埠頭など、更に小樽、釧路、新潟、尾道、長崎へと広がり、海外ではアムステルダム、ブルージュ、ハイデルベルク、パリのセーヌ、ジュネーブの湖に訪れています。
旅行先でのスケッチは早描きでおおまかな輪郭と彩色は水彩絵具、そして視点や角度を変えて何枚も描きます。
他の風景画家と同じように補足的に写真も撮っておき、画部屋に持ち帰りスケッチブックを整理しながら感動を抽出し、油彩画の制作に取り掛かるそうです。
描写はデフォルメをできるだけおさえ、あるがままの美しさを大切にし、9割方はパレットナイフで塗り込んだ後、面相筆で細かな部分を仕上げ、この線描きが透明感のある色彩にシャープで洗練された印象を加えます。
そして赤い屋根、青い塔、白い壁の家など、カラフルな建物である人工物と、自然の源である水を結びつけるのは樹木であり、情緒的に描かれている樹木の緑は『小田切グリーン』と呼ばれる程に特別です。
エキゾチックで心地よい雰囲気で人々を魅了する小田切訓の作品は、今も人々を魅了し続けています。
小田切訓の作品をお売り下さい
いわの美術では小田切訓の油彩画やリトグラフなどの作品をお買取りしております。
買取価格をお知らせいたしますので、写真を送信することによりお手軽に無料査定を受けることができる、WEB無料査定又はLINE無料査定のご都合の良い方をご使用下さい。
ご不明な点などありましたら、お電話フリーダイヤル(0120-226-590)でも受け付けております。
ご売却はお客様のご納得の場合のみお受けしておりますので、初めてのお客様も安心してご活用下さいませ。
小田切訓の他、以下の現代洋画家の作品も買取対象となりますのでお問い合わせ下さい。
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