お写真のお品物は小川以久男の第17回太陽展に出品した作品で、愛知県でお買取りさせていただきました。
小川以久男は東京都で生まれた洋画家です。
一貫して裸婦を描き続け、そこにはギリシャ神話に登場する女神をイメージして描いているそうで、女性像と一緒にユニコーンが描かれる事が多いのも特徴です。
二科会会員として精力的に作品を発表していましたが、作品の所在が不明なものが多く、小川以久男の本物としての確認がとれる作品は少なく、贋作も出回っているので、注意が必要な作家です。
今回、お買取りした小川以久男の作品はご自宅に飾っていたそうで、絵の中心に大きな引っ掻き傷がございましたが、それ以外は絵の具の割れも無く綺麗な状態でした。 また、額の裏側に画廊の共シールが貼られていました。
この共シールは作家名、作品名、作品の詳細などが描かれており、本物という証明になります。
そのため、共シールがついている作品は中古品としても人気があり、いわの美術では高価買取となっております。