こちらは先日お買取りしましたベルナール・カトランのリトグラフです。
ベルナール・カトランは1919年フランスのパリに生まれ、パリの国立高等美術工芸高校へ入学し、中産階級の日常生活を中心に描く画家モーリス・ブリアンションに師事しています。
その後ブリュメンタル賞を受賞し、1957年頃よりパリ、ニューヨークなどで定期的に個展を開催し、また各種グループ展にも出品するようになりました。
ベルナール・カトランの作品ではバラやポピーなど花を中心とした静物画が鮮やかな色彩と微妙な色調によって巧みに描かれています。単純化された画法と明るい色彩の明暗による象徴的な表現も得意としていました。
また日本やアジア諸国でも取材を行い多くの作品を発表しています。
柔和な色彩と柔らかな作風は人気が高く、東京でも個展を開催したことがあり、日本にも多くのファンを持っていました。