お写真のお品物は以前、いわの美術がお買取りしたお品物で、高橋常雄の日本画です。
高橋常雄は群馬県出身の日本画家で、病気療養の傍らで日本画を始めました。 師匠は望月春江や福王子法林に師事して技術を学び、武蔵野美術学校では奥村土牛、塩出英雄に学びました。
1974年に師匠の1人である福王子法林と共にネパール、ヒマラヤ地方を取材旅行したのをきっかけに山岳風景を題材にした作品を多く描くようになりました。
当初は洋画的な重厚な画風でしたが、雄大な山々を描くにあたり、いかに自然光の温かみや恩恵を表現できるかを模索し、顔料の研究にも励みました。
今回お買取りした作品「静かなる朝」と題名を付けられた日本画のように朝日の当たる山頂には温かみのある太陽光が当たっている様子と、山麓にはまだ目覚めていない山々を感じる事ができる色彩がとても印象的なお品物でした。
また、山の生命力や雄大さを感じとってもらおうと50号という大き目のサイズで描かれています。
外箱付で額の裏にも共シールがあるお品物でしたので、高価買取をさせていただきました。
