今回、いわの美術がお買取りしたお品物は三宅輝夫の油彩画「コインブラの丘」です。
三宅輝夫は、兵庫県出身の洋画家で戦前は文展や二科会を中心に活躍し、戦後は二紀展に活躍の場を写しました。
その後、二紀展を脱退し、日本橋三越、日動画廊、フジテレビギャラリーなどで企画展を行い、個展を中心とした活動を始めるようになりました。
毎年、海外へ写生旅行に出かけ、晩年はロンドンに在住し、日本には数回戻って来るだけという生活を送り、ヨーロッパの風景画を多く残している作家です。
お買取りした作品もポルトガルのコインブラにある丘から見た景色を描いた作品で、全体的に灰色の画面に昇ってくる朝日の暖かさを感じるお品物でした。
また、三越で個展をされていた時に購入したものだそうで、その証拠に額の裏側に三越の共シールが貼られていました。
絵画の買取では、外箱や共シールの有無によって買取額が変わってきます。
今回のお買取りでは、外箱無しの状態でしたが、共シール付で、汚れやシミ、傷の無い良い状態でお買取りをさせて頂きました。