こちらは以前お買取りさせて頂きました、青山義雄の油彩画です。 
作者の青山義雄は大正から平成にかけて活躍された洋画家で、多くの名作を残されました。 
今回お買取りした作品のような風景画のほかに静物画なども描いています。 
神奈川県に生まれた青山義雄は14歳という若さで画家を目指し、27歳の頃にはフランスに渡っています。 
パリではサロン・ドートンヌやサロン・ド・ラ・ナショナルに入選を重ねますが、病のため南仏ニース近郊のカーニュへと転居しました。 
都落ちともいえる行動でしたがこの転居を切っ掛けに、ニースの画廊に飾られた青山義雄の作品がフランスの画家、アンリ・マティスの目にとまります。 
アンリ・マティスに絵を認められた青山義雄はその後彼に師事し、その色彩感覚は国内外問わず高い評価を得ました。 
作品では主に地中海沿岸の自然をモチーフとした色彩感覚豊かな風景画を描いています。 
瑞々しく、生命感あふれる作品を制作しており、濃淡のある澄明な色遣いは彼の作品の真骨頂といえます。