今回いわの美術がお買取りしたお品物は、大変珍しいパピキャンA.Sの油彩画です。
エチミアジンの教会を大胆なタッチで描いたM30号相当サイズの作品で、前面板ガラス板の額装付きでお買取りさせていただきました。
今回買取させて頂きましたパピキャンの油彩画に描かれている教会は、5世紀~6世紀ごろに建設されたとみられるエチミアジンの教会群のひとつです。エチミアジンは、世界でも最も古い文化を持つ国のひとつでアルメニア共和国にあります。1991年にソビエトから独立したアルメニア共和国ですが、301年に歴史上初めてキリスト教を国教と定めた地で、現在エチミアジンの大聖堂とその教会群はユネスコの世界遺産にも指定されています。また、アルメニア共和国はパピキャン自身の生まれた地でもあります。
パピキャン アルベルト ステパノヴィッチ(Papikyan Albert Stepanovich)は、ロシアが誇る芸術家の一人。ロシア国内において過去からの芸術家を適正に評価するために「芸術家プロ同盟」が設けた画家ランキングの指標である統一芸術ランキングで「2B」国宝級アーティストに指定される一流の芸術家です。 パピキャンは国内外の多くの展覧会に出品歴を持ち、彼の作品はトレチャコフ美術館をはじめ各地の美術館に常陳されています。
日本では、1973年にソ連美術家同盟よりパピキャンの作品が中曽根元首相に寄贈されたこともあります。
パピキャンの油彩画は日本ではそれ自体が大変希少価値の高い作品で、保存状態は額装にへこみ等みられましたが高価買取となりました。
油彩画はキャンパス地に描かれ、油絵具を塗りつけたり、盛り付けたりして描く画法です。油絵具の厚みが厚くなるほど取扱いには注意が必要となり、保存状態が悪いと絵具の剥離やひび割れがおきてしまうことがあります。
油彩画は市場価格が常に変化しているお品物です。作品によっては高値を維持している作品もございますが、今は高値で取引されていても数年後、数か月後には価値が下がってしまうこともございます。 なるべく良い保存状態でのご売却をお勧め致しますので、「あとで売却したほうがもっと高くなるかもしれない」と、しまわれたままにしておくのでしたら、いわの美術がその油彩画を高価買取致します。
買取査定ご希望のお品物の作家名と作品名などをご確認いただき、メール又はお電話でお気軽にいわの美術までお問い合わせください。