今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、五味勇の油彩画です。
五味勇は大阪府在住の洋画家でニューアートZEROの会所属しています。
ニューアートZEROの会とは関西を拠点にした全国公募美術団体で、東日本大震災の復興支援も行っており、歌手の加藤登紀子やタレントの松尾孝史、 落語家の桂雀三郎らの作品も特別出品された事があります。
五味勇は、主に風景画を中心に描いており、お買取した油彩画も白いボートと夏のシーズンを終え静けさを取り戻した海の姿を見事に描き出した作品でした。
作品自体の状態は良かったのですが、作品が収まっている額装にはかなりダメージがありました。
いわの美術ではそういったお品物でも買取る事ができます。
水彩画が水で絵の具を溶いて使用するのに対して、油彩画は油で絵具を溶いて使用するため、油は不揮発性のものが多く、完成したばかりの油彩画は絵の具が乾ききっておらず、ちょっとした事で傷になってしまったりします。
油彩画の傷や乾燥による剥がれ、汚れの付着は買取額の減額に繋がりますので、油彩画はできるだけ裸のまま保管せず、額装した状態で保管する事をお勧めします。
また、画廊などで購入すると額の裏に共シールと呼ばれる作家名や作品名を記載したシールが貼られています。
この共シールは作品を保障する役割を持っていますので、額が破損し、入れ替えを行った場合は、破損した額は処分せずに、売却時に元の額に戻した方が買取額がアップする場合もございます。