【藤田嗣治 木版画「赤いショールの女」】木版画「赤いショールの女」 買取作家・取扱い一覧

藤田嗣治 木版画「赤いショールの女」

藤田嗣治 木版画「赤いショールの女」
作家名
藤田嗣治

お品もの詳細

今回お買取した作品は、フランスで活躍した画家 藤田嗣治の木版画「赤いショールの女」です。

藤田嗣治(レオナール・フジタ)は、モディリアーニ、シャガールなどと並んでエコール・ド・パリを代表する画家のひとりであり、フランスで最も有名な日本人画家です。
オダギリジョーが藤田嗣治を演じる、「FOUJITA」という藤田嗣治を題材にした映画が2015年内公開を目指して、現在製作中で話題となっており、藤田嗣治は、今後更に注目度が増し、高価買取の期待できる作家の一人です。

陸軍軍医の家に生まれた藤田嗣治は、父の上司だった森鷗外の勧めもあり東京美術学校西洋画科に入学し、画家としての道を歩み始めますが、日本にいたこの頃の藤田嗣治は、文展に出品しても落選ばかりしていました。
その後、渡仏し、最新のアートに触れることでまたたく間に才能が開花、パリ画壇に一大センセーショナルを巻き起こしました。
あのピカソまでもが、藤田嗣治を天才と呼ぶほどの才器で、戦時中の狭間にも、藤田嗣治の絵はパリで称賛し続けられました。

藤田嗣治の表現する白は、代表作の一つ「眠れる女」にもみられるように、独特の肌の色・質感をもち"乳白色の肌"と呼ばれ、藤田嗣治の代名詞となっています。
藤田嗣治は、日本画の伝統をミックスしながら、まったく新しい独自の画境を切り開き、特にヌードの評価が高く、春画のエロスをも感じさせると、パリで大絶賛されました。

今回お買取した藤田嗣治の木版画作品「赤いショールの女」は、ショールのドレープ描写の美しい赤と対照的なドレスの黒、そして女性の肌の白に、背景のグリーンなど、よく吟味された色味の作品です。
女性のネックレスにからめられた人差し指と、どことなく静けさと陰鬱さが漂う表情が、艶めかしさをも感じさせ、藤田嗣治のセンスと技術の高さを感じる素晴らしい作品をお買取させていただきました。

人気作家藤田嗣治の作品は、一点からでも高価買取が期待でき、いわの美術でも買取を強化しております。
藤田嗣治は女性や猫を得意の画題とし、またパリの風景画や、肖像画などの作品が多く見られます。藤田嗣治の油彩画、デッサン画などの肉筆作品、リトグラフなどの版画作品など作品により高価買取致しておりますので、手放してもよいという藤田嗣治の作品がございましたら、是非いわの美術までご相談ください。


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