今回いわの美術がお買取りさせて頂いたお品物は、時代に生きる画家として名の高い北川民次の油彩画です。
北川民次は、1894年に静岡県で生まれ、絵の勉強をする為16歳で早稲田大学に入学します。 大学で絵の勉強をしていた北川民次は、大学の勉強では飽きたらずもっと本格的に絵画を学びたいと考えるようになりました。
その後、19歳で大学を中退しアメリカへ渡り、ニューヨークで劇場の舞台背景を製作するなどして働きました。 働いたお金で、ニューヨークにある美術学校、アート・スチューデンツ・リーグに通いジョン・スローンの指導を受けます。
卒業後はメキシコに渡り、サン・カルロス美術学校で技術を学んだ後に本格的に画家の活動を行います。 その後、タコスの野外美術学校に勤務し、多くの生徒に絵の技術を教えました。
メキシコでの生活の中で、古代を思わせる生活や文化に興味を抱き様々な交流を経て歴史や文化を吸収しました。
帰国後は、藤田嗣治の勧めで二科会に出品しました。 帰国した時の日本は、フランスの画風が主流だったため、アメリカやメキシコの画風で描かれた北川民次の作品は二科会で大きな衝撃を与えます。
今回買取りした北川民次のお品物は、油絵で花が描かれ、ダイナミックな作風が特徴で1962年に作られた作品です。 油絵特有の絵具の剥がれやヒビ、額の裏板がない事から少しマイナス点になってしまいましたが、北川民次の作品とあって高評価にてお買取り致しました。
いわの美術では、独特な作風で人気に画家、北川民次の作品をお買取り致します。 また、親交を深めたとされる藤田嗣治の作品や、同じくアート・スチューデンツ・リーグの美術学校で学んだ清水登之の作品もお買取り致します。
倉庫や蔵にしまわれている北川民次の作品や、大きくて飾る場所がなく処分に困っている北川民次の作品など御座いましたら、是非一度いわの美術までお問い合わせ下さい。
