今回、お譲りいただきました作品は、『葉森祥作 国宝 十一面観音像』です。
十一面観音像(別名:十一面観自在菩薩)
頭上に、十一の顔面を持ち、全ての方向を見守っている観音菩薩様です。
なかには十一面の配列が異なる場合もあるようですが、
頭上面のうち前三面は、慈悲菩薩面、化仏は阿弥陀如来、
左三面は、瞋怒面(しんぬめん)--仏道に導き、
右三面は、狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)--善の道を向せ、
後ろ一面は、大笑面(だいしょうめん)--大笑いで改心させ悪を威圧、
頂上には、仏面(二臂像と四臂像)を配して11面となります。
全て木彫(主に檜や榧材)で造られており、その特徴として左手には紅蓮華を挿した水瓶(すいびょう)
を持っており、右手には垂れて聴衆に畏れることは無いと安心させる施無畏印を結んでいます。
天衣は他の観音様と同じですが、腕から垂れて蓮台に至る天衣の流れるような美しさは、木彫独特
の良さが出ており、この像をいっそう引き立てています。
≪葉森祥≫
1969年生まれ、中国の彫刻家です。
北京中国美術学院卒業後に、中国彫刻界の名門、葉家の後継者として精力的な活動を続け、その後
葉家の六代目を襲名、その作風が近年ますます高い評価を受けています。
この若さでありながら、すでに日本の伝統工芸士にあたる『中国高級工芸美術師』に認定されており、
日本の国宝として有名な運慶の『大日如来坐像』に感銘を受け、様々な日本の国宝作品を制作して
います。
≪代表作≫
・阿修羅像
・千手観音像
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圧倒的な造形力と、細部にまでこだわって彫り込まれる技術力は、日本でも仏像彫刻家として
その名は広く知れ渡っており、ブロンズ作品も見る事ができます。
また作品の細密度は上がっていき『千手観音像』『大日如来坐像』等々、中古市場でも高値で
取引されている彫刻家として国内のみならず海外からも注目を浴びています。
彫刻作品をご売却なさる際には、下記がポイントとなります。
・作品の状態(欠け・ヒビ・日焼け・その他ダメージの有無)
・共箱と書付(作家によりお箱の付けられた作品が多くございます)
・ギャラリーの保証書等
ご自身または、ご家族のコレクションされた経緯なども手掛かりとなります。
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