今回、いわの美術にてお買取りいたしました写真の作品は、
日本を代表する彫金家『二橋美衡作 大黒天像』です。
七宝袋を担いだ大黒天様。
流線形の柔らかで丸みを帯びた写実、富んだ頬や表情に至るまで見事に鋳造された全体のバランス
がたいへん素晴らしい鋳銅大黒天像の置物です。底面と背部分には美衡刻銘が入っております。
☆作家略歴
彫金家:二橋美衡(本名:利平)は、1896年(明治29年)静岡県磐田に生を受け、幼少期から芸術家を
目指し、故郷静岡を離れ上京の決意をします。
明治42年、上京した二橋美衡は、海野美盛(彫金家)に師事し海野の元で彫刻を学びます。
大正10年に、東京美術学校金工科に入学し、同14年に同校を卒業。
卒業後は、第10回帝国美術院展覧会(現:日展)に出展し、この際の作品『花鳥文様真鍮製手筥』で
特選を受賞します。
快挙はそこで止まらず、さらに翌11回の帝展では『赤銅獅子文丸筥』12回では『黒味銅花鳥花瓶』
を、立てつづけで特選受賞となり、こうして二橋美衡は、造形力だけではなく芸術的な観点も高く
評価され、後の1941年(昭和16年)には、文展で審査員を務めるまでになります。
戦時中こそ目立った制作活動は行っていませんでしたが、戦後は再び日展に出品をし、参事・審査
員・評議員などをやり遂げました。
☆主な作品
「彫金花蝶文花器」
「彫金打出朝湯壁面装飾額」
「色金皆象嵌之筥」
「彫金獅子額」ほか
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☆二橋美衡の作品のお買取りについて☆
高価買取が期待される二橋美衡の作品ですが、手アカ等による変色や傷など状態によって、
お買取り金額が下がってしまう場合がございます。
逆に状態も良く共箱等の付属品が揃っているお品物でしたら、買取価格がアップしてまいり
ます。
今回、残念ながら共箱がなかったため査定額が若干下がってしまいましたが、お品の状態は
大変良いものでお買取りさせて頂きました。
☆いわの美術のお買取りの流れ☆
お電話でお問い合わせの場合…
作品名・大きさ・箱の有無について、お伝え頂ければ査定人より相場をお調べさせて頂いた
うえで、ご回答させていただきます。
お写真から査定の場合…
全体像(共箱等の付属品があれば一緒に)サイン又は落款部分のアップなどを頂きますと簡易
な査定額のご提示をいたします。
弊社より提示した査定額にご納得いただけた場合のみお買取りの流れとなります。
買取り方法は、出張又は宅配等でご対応を致します。
ご内容・お品数・距離によっては、ご相談のうえで、お買取り方法を決めさせていただいて
おりますので御了承ください。
いわの美術には、骨董品・美術品の豊富な買取実績がございますので、二橋美衡を含め彫金家
の作品のご売却をお考えの方は、ぜひ1度ご相談ください!
スタッフ一同、お客様のお問い合わせをお待ちしております。