今回、いわの美術がお買取りしたお品物は北村西望の不動明王像です。
北村西望は日本を代表する美術家として知られ、彫刻家としてもその名を歴史に刻んでいます。
文化勲章、文化功労者顕彰、紺綬褒章受章し、長崎平和祈念像を手掛けており、筋肉的な若い男性の健康美を追求した作品を多く残している反面、慈愛に満ちた女性像や、子供のあどけない一面を捉えた作品、動物をモチーフにした作品など、その幅広い作域で知られています。
その中でも得意といているのが、若い男性像で、これは特別なモデルがいる訳ではなく、自分の主観を大切にして作られているそうです。
また、彫刻作品の他にも多くの書画を残しており、西望記念館には地元の方たちの協力と、全国から寄せられた協力、西望自身の厚意によって彫刻や書画を合わせて約60点ほどの作品が展示されています。
また、北村西望は観音像や仏像を手掛けており、今回、買取した不動明王像は怪異な姿のものが多い中、北村西望が作り上げた不動明王像は落ち着きのある、どこか優しさも感じられるような北村西望ならでは作風となっているのが特徴です。
素材は銀を使用しており、900の文字が刻印されていました。
銀で出来た彫刻作品は、その作品自体の美術価値と銀の価値を合わせての評価で買取を行っております。
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