今回、いわの美術がお買取りしたお品物は横山一夢の木彫の獅子頭です。
横山一夢と言えば、現在木彫のメッカである富山県井波町を有名にした事で知られており、伝統を継承しながらも、風格を備えた近代的な装飾美の木彫作品を作りだした事で知られています。
現在、横山一夢という名は初代・一夢の次男が継いでおり、その息子も木彫作家として活動を行っております。
初代・一夢は幼い頃から木彫を身近に感じる環境で生活をしており、自然と木彫作家となる道を進み、父親のもとで技術の研鑽を積んでいました。
最終的には日展や現代工芸展での中心的作家として活躍するようになり、国内各地の百貨店で個展を多数開催しています。
今回のような木彫の獅子頭の他にも彩色を多く用いた装飾的な木彫作品も残しており、特に魚類や鳥類を得意としており、その中でも鯉や鶴を多く制作しています。
代・一夢は日本大学経済学部を卒業し、その2年後には日展で初入選となり、以後9回の入選を果たしており、現在は日本現代工芸美術展の会員として活躍しています。
2代横山一夢を継いだのは初代の次男でしたが、長男も木彫作家として功績をあげており、モニュメントのような抽象的な木彫作品を主に制作しています。
今回、お買取りした横山一夢の木彫獅子頭は共箱、共布、作家の経歴を書いた栞が揃った状態で、作品自体もとても良い状態で保管してありましたので、高い評価での買取となりました。
今回は彩色された作品ではありませんでしたが、これが彩色されたものや金色に塗られている獅子頭ですともう少し高い評価で買取る事ができます。
横山一夢は多くの獅子頭を制作していますので、ご自宅のどこかに忘れられている獅子頭がもしかしたら、横山一夢の獅子頭かもしれません。
横山一夢の作品買取なら、実績のあるいわの美術にお任せ下さい。
