今回いわの美術がお買取りさせて頂いたお品物は明治から昭和にかけて活躍した大理石彫刻家、北村四海の作品です。
北村四海は、信濃出身で本名は直次郎と言い、社寺専門の宮彫師を父に持ち、幼い頃から彫刻の世界に触れてきました。 宮彫師の父について修行し、22歳で上京して島村俊明に木彫を学び、小倉惣次郎に塑造を学びました。
24歳では日本美術協会展で木彫の神武天皇像を出品し1等賞を受けます。
その作品の素晴らしさが実業家の安田善次郎の目に止まり、それ以降彫刻に関する研究費用などの金銭的補助を受けました。
彫刻の知識をもっと身につけるべく29歳でフランスに渡り、そこで石彫を中心に研究して2年後に帰国します。 帰国後は、イブというタイトルの大理石の作品など、抽象概念を表す作品を手がけます。
北村四海の作品への執念は高く、東京勧業博覧会に出品した際に審査への不満が爆発し、自分の作品を会場で破壊したと話題になりました。
今回お買取りさせて頂いたお品物は、小さい男の子が岩場で蛙を眺めている可愛らしい作品になっています。 大理石で作られたお品物のため、汚れが少し目立ちましたが北村四海の作品とあって高評価で買取りさせて頂きました。
いわの美術では大理石彫刻の第一人者とも言われている北村四海の作品を高価お買取り致します。 また、同じく塑像を得意とする彫刻家の横江嘉純の作品も高価お買取り致します。 倉庫や蔵の片付けの際に出てきた北村四海の作品などございましたら是非一度いわの美術までお問い合わせ下さい。