今回いわの美術では、井上東也の唐津茶碗をお買取り致しました。
1942年佐賀県唐津市に生まれた井上東也は、高校卒業後日本大学へ進学します。
日本大学在学中軽い気持ちで古窯の発掘作業に立ち会った際、そこで見た焼物の美しさに魅了され、陶芸家になる事を決意します。
その後も自ら発掘作業へ足しげく通い唐津焼の陶片を集めては土の種類や焼き方などの研究を重ねていきました。
27歳でを開窯し、同年九谷焼を数多く制作している陶芸家の塗師淡斎に弟子入りし陶芸について学びます。
以降、日本橋三越や美術サロンなど全国で個展を開催し、海外ではロサンゼルスでも個展を開くなど日本のみならず海外でも活躍されました。
それまでの功績が評価された井上東也は、41歳から68歳まで唐津焼協同組合の理事長を務めます。
今後の活躍が期待されましたが、71歳でこの世を去りました。
井上東也 唐津茶碗
今回いわの美術では、井上東也の唐津茶碗をお買取り致しました。
茶碗に白い釉薬がかかりまるで道の上にうっすら雪がかかった白化粧のような美しい風景になっております。
箱には汚れや蓋の歪みがあったものの、お茶碗にはカケもなく、また箱に井上東也の窯名の鏡山窯と書かれている事から、井上東也の作品という事がわかります。
今回こちらのお品物は、お茶の先生をやられていたお母様の遺品整理で出てきたお品物となります。
井上東也の作品以外にも、同じ唐津焼の西村小十や辻村史郎のお茶碗や棗・茶杓・水指など様々な茶道具と掛軸なども一緒にお買取りさせて頂きました。
弊社いわの美術では井上東也の作品をお買取りしております。
遺品整理や家・蔵の解体・生前整理などで出てきた井上東也の作品がございましたら、是非いわの美術までお問い合わせ下さい。
買取可能なお茶碗
西村小十・辻村史郎・三輪休雪・加藤唐九郎・瀬戸十作・荒川豊蔵・鈴木蔵
河井寛次郎・川瀬忍・加藤卓男・楽吉左衛門・山田常山・清水卯一などなど