今回、いわの美術でお買取りしたお品は、多田桂寛作 『笹露蒔絵香合』です。
粒銀象嵌がアクセントとなり、黒地に笹の葉の蒔絵が映えて大変美しいお品です。
■□漆器の産地と言えば…?■□
漆器の産地と言えば、皆さんどちらをイメージするでしょうか?
石川県は漆器の産地で、『輪島塗』などが主に知名度もあり知られているかと
思いますが、これからご紹介させていただく『山中塗』もオススメです。
山中漆器の源流は、約450年も前(安土桃山時代)に、越前より技術が伝承されたと
言われており、江戸中期には京都や金沢から塗や蒔絵の技術を導入し、木地と共に塗り物の
産地として伝統的な花鳥風月の絵柄から幾何学的な紋様まで多彩で繊細な仕上がりが特徴です。
また加賀市にある山中温泉近辺は日本一の欅の産地です。
欅や桧等の原木に恵まれた土地で、山中漆器は生産されています。
木地の挽物加工や、くり抜き加工が山中塗の特色で、主に茶道具(棗、香合、菓子鉢)
などの生産が多いですが、日常使いにも出来そうな汁椀や塗箸なども作られています。
■□漆工芸 多田桂寛■□
石川県加賀市内にある老舗漆器店。
山中漆器の特徴である轆轤(ろくろ)の技術を生かして、茶道具漆器の製造販売を手掛けています。
茶道具というと一見高尚なイメージがあり、敷居をくぐりにくいかと思われがちですが、
最近ではレンジや食洗機対応の汁椀なども店内販売しており、見るだけでも目の保養になるので
はないでしょうか?
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茶道具でお買取り出来るお品物は、今回ご紹介しました棗以外にも、
茶碗・茶筅・茶杓・茶釜・風炉・茶入・水指・香合・蓋置・建水・棚物…などなど、
多岐に種類がございます。
しかしながら、一般の方が見ても箱書きなどが読めず判断の難しい事が多いため、
ご自身でご判断をせずに、ご売却や査定を、ご検討されている場合は、
箱書きや陶印などの画像(写真)を、事前に弊社にお送り頂ければ此方で確認、お調べする事が
可能です。
茶道具の処分等に迷われた際には、いわの美術へご相談を頂ければと思います。
弊社には、茶道具専門の査定人がおり、常に変化する中古市場の動向を踏まえ、
お客様に適正価格をご提示致します。
また提示した査定額にご納得がいかない場合には無理なお買取りは絶対に致しません。
知識と眼力でお客様に御納得して頂けるよう精一杯査定させて頂きます。
茶道具のご売却を御検討の際には、是非いわの美術へご連絡をお待ちしております。
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