弊社いわの美術では。多くの名作を生み出した角谷興兵衛の鉄大鐶をお買取り致しました。
角谷興兵衛は、二代角谷興斎の長男として生まれ父親の作陶姿を見ながら育った結果、父と同じく釜師になる為高校は金属工芸科へ進み、卒業後は父親である二代角谷興斎の指導の元釜造りの知識と技術を学びます。
父親の厳しい修行に耐えた角谷興兵衛は釜や鉄瓶などを数多く制作し、その功績が認められ裏千家への出入りを許されました。
その後表千家14代家元である千宗室が角谷興兵衛の作品を認め、与斎という名前を与えます。
そして1970年、角谷興兵衛は千宗室から頂いた与斎という名で三代目角谷与斎を襲名されました。
裏千家十四代淡々斎
今回いわの美術がお買取りした角谷興兵衛(与斎)の鉄大鐶には、裏千家十四代淡々斎の花押が押されていました。
淡々斎は、茶道流派の1つである裏千家の十四代目として1893年に生まれ、明治から昭和までの時代を生き抜いた人物です。
幼い頃から器用な性格で芸術性も持ち合わせていた事から、茶道のみならず書画や能・和歌など多彩な才能を発揮し、手捻りの赤楽や黒楽茶碗も多数製作しました。
また、淡々斎が関わった作品の中で、北野天満宮献茶の儀のために作られた裏千家に伝来する「楽焼青磁の花入」の写しや、梅と鶴を愛した中国宋代の詩人、林和靖の漢詩に着想を得て千家十職の飛来一閑と中村宗哲に作らせた梅月棗が有名です。
多彩な才能を持つ淡々斎は、父親であり裏千家十三代家元の円能斎が亡くなった1924年に十四代を襲名し、戦時中や戦後で混乱した世の中でも裏千家を守り抜き裏千家発展の基礎を作り上げました。
作品以外では、茶道文化の研究や茶道人の育成・同門との親睦を深める為に裏千家内で作られた淡交会の結成・裏千家の財団法人化・茶道会館の建設・全国のお寺と神社へ茶室を寄贈し、海外ではハワイやブラジルなどに茶室を作るなど日本のみならず海外でも活躍するなど多くの功績を残します。
お買取りした作品について
今回お買取りした角谷興兵衛(与斎)の鉄大鐶 淡々斎書付は、状態も良く淡々斎の花押付という事で高評価にてお買取りさせて頂きました。
お買取りした鉄大鐶は、模様などはなくシンプルなデザインですが、とても重厚感がある素晴らしい作品でした。
こちらのお品物は、お茶の先生をされていたお祖母様の遺品整理で出てきた品物で、それ以外にも人間国宝に認定された清水卯一や大樋長左衛門の茶碗・中川浄益や宮崎寒雉の鉄瓶など数多くの著名人の作品をお買取りさせて頂きました。
また、今回お買取りしたお品物のように茶人の方の花押が入っていますと通常の査定額よりもプラスとなります。
弊社いわの美術では、遺品整理に伴うお品物のお買取りを強化しております。
「お祖父様・お祖母様の物で価値があるかわからない」「家に昔からあった物で詳細もわからない」そのようなお悩みがございましたら是非いわの美術までお気軽にご相談下さい。
HPからはオンライン査定・LINE査定で画像を送る事ができ、電話でのお問い合わせも受け付けております。
遺品整理・生前整理・お引越し・家や蔵の解体・コレクションの整理・お店の閉店・事務所の移転に伴うお品物のご売却はいわの美術までお問い合わせ下さい。
お買取り可能な茶道具の作家
清水卯一・大樋長左衛門・中川浄益・宮崎寒雉・三輪休雪・景徳鎮・石黒光南・山田山庵
一鶴斎・龍文堂・真藤真山・石井不老・魯山人・徳田八十吉・田口寿恒・荒川豊蔵
楽吉左衛門・勝軍木庵・陳鳴遠など
その他:古伊万里・古九谷・李朝・大清乾隆年製・明・清・栄時代の陶器など