四君子の蒔絵を施した大棗。加賀蒔絵師清瀬一光の作品で、木箱の裏には鵬雲斎の書付があります。作品は優美さが特徴的で、高度で華麗な蒔絵によって美術品としての価値も高く評価されています。四君子(しくんし)とは蘭、竹、菊、梅の四種を草木の中の君子として称えた言葉で、日本や中国でよく使われる図柄です。それぞれの気品の高い美しさから、春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅と、四季を通じての題材にもなっており、季節を問わずお使いいただけます。