茨城県でお買取りさせて頂きました飴釉茶碗です。
飴釉(あめゆう)は鉄釉薬の一つで、焼き上がりはべっこう飴のような光沢のある飴色(黄褐色)となります。
作者の9代大樋長左衛門は大樋焼の確立に大きく貢献し、歴代長左衛門の中でも特に名工と称されています。
ひたすらに伝統の陶技を研究し、個展の開催や日本伝統工芸展への出品で高い評価を得、入選を重ねてきました。
9代大樋長左衛門は今回のお品物のような飴釉茶碗や、幕釉黒茶碗など茶陶を専門に制作を行い、中興の祖である5代大樋長左衛門(勘兵衛)に匹敵する程の名工といわれています。