お写真のお品物は竹工芸家・野口雨秋の御所籠セットです。
御所籠とは裏千家13代・円能斎が皇室より頂いた化粧籠の事で、御所籠は、旅先でお茶を一服いただけるように御所籠に手前道具一式を入れた携帯用のものとして、使用されていました。
この化粧籠を元に裏千家14代・淡々斎が色紙点(しきしだて)という御所籠を用いた手前を考案しました。
御所籠は現在では茶道具の携帯用のものとしてではなく、座敷や庭でのお点前でも使用されるようになりました。
御所籠の中身は色紙点のお手前をするために四枚の古帛紗・茶巾箱・二個の茶碗その他茶箱点前に必要な道具が入れられています。
お買取りした御所籠セットは全て揃っており、共箱付で、とても綺麗な状態でお譲りいただきました。