こちらのお買取したお品は「紅志野口紅茶盌」と題された抹茶碗で、吉田喜彦の作品です。
吉田喜彦は、美濃焼の大家で古志野を現代に蘇らせた荒川豊蔵(人間国宝)に師事した現代の志野焼を代表する陶芸家です。
吉田喜彦の温かく品位に満ちた作品の数々は、日本各地の茶人や愛好家の支持を得ています。
吉田喜彦は、伝統的な技法を使い、穏やかで美しい独自の現代性あふれる造形で、志野、瀬戸黒、灰釉、白化粧など多彩な作品を展開しています。
伝統的な技法に現代性を織り込んだ吉田喜彦独自の世界観は、日本のみならず、海外での評価も高く、その作品は、英国ロンドンのビクトリア&アルバート美術館や米国テキサスのダラス美術館などに所蔵されています。
今回お買取した吉田喜彦の志野焼作品は、白素地に赤ラクと呼ばれる土で化粧し、その上から志野釉を施す紅志野の抹茶碗で、薄紅色でほのぼのとした柔らかい雰囲気の吉田喜彦らしい作品です。
丸みを帯びた造形で、釉調と土味との相性が極めて良く、暖かく見事な緋色と、釉景で、素朴さの中にも気品がある抹茶碗です。
見込の緋色も色鮮やかに発色しており、やや釉薬がかかった高台には土の素朴さとヘラ削りの味わいが感じられます。
お買取した吉田喜彦の紅志野の茶碗は、見所も多く、作品の保存状態も良好で、作者の箱書きと落款付の共箱とあわせて高価買取させていただきました。
吉田喜彦の作品をお持ちでしたらご売却してみませんか?
いわの美術では、やきものの知識と買取経験豊富な専門スタッフが、しっかりと作品の価値を見極めて、お客様にご納得いただけるよう買取評価・査定を致しております。
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買取に関する費用はすべて無料で行っており、万が一買取が成立しない場合でも、お客様に費用を請求するようなことはございませんので、お気軽にご相談ください。