こちらはIWCがロレックスよりも格上の高級ブランドであった時代の男性用腕時計です。
搭載されている手巻ムーブメントCal.89は銘機として名高く、スモーク・グレーの文字盤は光の具合でほのかにブルーを帯び、さりげなく優雅で派手すぎないところが魅力となっています。
IWCの始まり
IWCの原点はアメリカ人のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズです。
フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズは、南北戦争から帰還してすぐ、アメリカの高級時計メーカーに勤務し、2年で工場の監督にまで昇進します。
そして戦時中に兵器のために開発された製造方式である『アメリカ システム』(元の名は兵器システム)と、スイスの精巧な手作業を融合した時計製造事業の立ち上げを計画しました。
創業地を求めてスイス中を旅した結果、水力発電に適した環境のシャフハウゼンを選び、1868年27歳の時にインターナショナルウォッチカンパニー(IWC)を設立します。
アメリカの精密で効率的な機械に、スイスの熟練した手作業による組み立てと調整は、頑丈で信頼性が高く、高精度で堅牢な時計を生み出しました。
フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ自身は取締役会の一部との対立から、設立後僅か8年でIWCを去っていますが、彼の伝統と進化の融合の精神は150年経った今でも受け継がれています。
IWCの時計
IWCの時計は日本語で『質実剛健』と讃えられています。
世界最高峰と言われるスイスの技術に、アメリカの新たな開発力、そしてシャフハウゼンはドイツとの国境近くという土地柄から堅実な気質が加わり、IWCは独特の文化を築き、超越した技術力で時計業界を圧巻しました。
IWCはどんなに古い時計でも修理やメンテナンスを受け付けているという特異なメーカーでもあります。
実用性をとことん追求する一方で装飾や華やかさは抑制しており、無駄がなくシンプルさが美しい時計であり、独特の気品と存在感がIWCの魅力です。
古い時代のIWCの時計は『オールドインター』と呼ばれ、コレクターも多く存在します。
1970~80年代頃は日本の安価な時計に押される形で、IWCも安価な時計を量産し、高級路線から外れてしまいました。
その後、機械式腕時計の人気が再燃し、質実剛健の高級ブランドの力を取り戻します。
IWCは男性が好んで使用する高級腕時計であり、現代モデルもオールドインターも共に中古市場で高い人気です。
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