お写真のお品物は以前、いわの美術がお買取りしたアウガルテン人形です。
アウガルテンはオーストリアにある磁器工房で、正式名称をウィーン磁器工房アウガルテンと言います。
アウガルテンはマリア・テレジアによって皇室直属の当時窯として、ハプスブルク家の盾の紋章を商標として使用することを許されてから現在までアウガルテンで作られた全ての製品にこの紋章が刻印されています。
しかし、今でこそ高価な洋食器としての認められているアウガルテンですが、ハプスブルク家の衰退、大量生産の安価な磁器の登場に押され一時は閉鎖の危機に追い込まれてしました。
現在ではウィーン市内にあるアウガルテン宮殿に工房を移して再興され、昔と変わらず全てが職人の手作業によって制作されています。
お買取りしたアウガルテン人形は、スペイン乗馬学校というアウガルテン人形の代表作で、傷や汚れも無く綺麗な状態でしたが、剣の部分が欠けてしまっており、その分がマイナス評価でのお買取りとなりました。
また、アウガルテンのペインターは自分のナンバーを持っており、こちらのアウガルテン人形は36というナンバーが記されていました。