【池田宗弘】買取作家・取扱い一覧彫刻

池田宗弘

池田宗弘(1939～)

東京都出身の彫刻家で、版画家としての作品も残しています。

自由美術協会会員として活躍し、真鍮直付け彫刻という独自の技法でユーモアと風姿を交えて庶民の生きる姿を彫刻作品として発表しています。

その実力は森美術館大賞展でS氏賞、神戸具象彫刻大賞展で大賞、原悌二郎賞など数多くの賞を受賞している事が証明しています。

そんな池田宗弘ですが、佐伯祐三の作品を観て美術や芸術に興味を持つようになり、ブルーデルの図録を見て武蔵野美術学校彫刻家に入学しました。

卒業後、すぐに彫刻家としての道を歩み作品作りに没頭します。

そんなある日、文化庁の在外研修員としてスペインへ赴き、巡礼路のロマネスク美術を研究する機会を得ます。

池田宗弘は強い造形論理を身につける為にロマネスクの彫刻の構成法に強い関心を抱いており、この機会は池田宗弘にとって最高の出来事だったのです。

こうしてスペインのサンティアゴ巡礼路に沿って点在しているロマネスクの教会および彫刻作品を研究するために現地を旅した時の事を多数の挿絵入りで記録しており、のちに「巡礼の道絵巻」という403ページにも及ぶ本を完成させました。

また、この他にも「東村山の昔話」「木版画入門」など著書も出版しています。

現在は版画を印刷するために使用する和紙の力を最大限に発揮できる日本で最も乾燥している土地、長野県東筑摩郡麻績村に住まいを構え制作活動を行っています。

池田宗弘年表

1939年　東京都で生まれる

1963年　武蔵野美術学校彫刻科を卒業する

1970年　第36回自由美術展で平和賞を受賞する

1977年　第3回彫刻の森美術館大賞展でS氏賞を受賞する

1983年　文化庁在外芸術家研修員としてスペインでロマネスク美術を研究する

1986年　第2回東京野外現代彫刻展で区長賞・大衆賞を受賞する

1989年　第20回中原悌二郎賞を受賞する

1990年　第18回長野市野外彫刻賞を受賞する

1991年　第6回神戸具象彫刻大賞展で大賞を受賞する

1992年　第3回倉吉緑の彫刻プロムナード特別賞を受賞する

1993年　長野県東筑摩郡麻績村に引っ越しをする

1995年　第2回木内克大賞野外彫刻展で大賞を受賞する