兵庫県出身の昭和~平成時代に活躍する日本の彫刻家です。
関西とデュッセルドルフを拠点に国際的に活動を続けている彫刻家で、重力や引力といった目に見えない普遍的な力をテーマに作品を制作しています。
ミュンヘン空港、ストックホルム近代美術館、釜山市立美術館、旭川市彫刻美術館、JR山陰本線和田山駅前など国内外に多くのパブリックコレクションを見る事ができます。
兵庫県立御影高等学校、神戸大学教育学部美術科を卒業した植松奎二は京都で初めての個展を開催します。
以後、国内外で数々の個展を開催し、ベニスビエンナーレ日本代表に選出されるなどその才能が認められていきます。
野外彫刻の分野において秀でた才能を発揮しており、旺盛な創作活動において一貫しているものは木、石、布、金属といった素材を多彩に配置し、空間の異化を生み出すことで人間の知覚を利用した新しい分野の彫刻を発表し続けています。
日本の近代彫刻史に優れた業績を残した彫刻家・中原悌二郎のゆかりの地である北海道旭川市が、日本の彫刻界の発展に貢献する目的で始めた彫刻の全国賞である中原悌二郎賞というものがあります。
植松奎二はこの賞に2度も受賞しており、中原悌二郎賞は彫刻専門の賞としては日本で最も長く続けられているものとして彫刻家の間では目標とする賞の一つとして認識されています。