【バリー・フラナガン】買取作家・取扱い一覧 彫刻

バリー・フラナガン

バリー・フラナガン
バリー・フラナガン(1941~2009)
イギリス・ウェールズのプレスタティン出身のイギリス人の彫刻家です。
野うさぎをモチーフとして、四肢を伸ばしてしなやかに跳躍したり、あるいは踊ったり、望遠鏡を覗き込んだりと、人間のような動きを見せ、いわゆる擬人化した作品を手掛けている事で知られています。
ロイヤル・アカデミー・オブ・アートのメンバーでもあり、多額の寄付をしたことでも知られています。

17歳で彫刻家を志したバリー・フラナガンはバーミンガム美術工芸学校で建築・塑像・彫像を学び、セント・マーチン美術学校でアンソニー・カロらに師事しました。
こうして初期の頃の作品は袋に砂や石膏を詰めたものを発表していましたが、1980年代に入ると動物の具象彫刻へと作風が変化します。
その中でも野うさぎをモチーフとした作品はバリー・フラナガンの代表作となり、世界的にも知られていく事になります。
なぜ、バリー・フラナガンが野うさぎをモチーフに選んだのかというと、うさぎは生態系の中で非常に弱い立場にあるとされ、草食動物の中でも馬やカモシカのように逃げ足が速いわけではなく、リスやネズミのように身を隠すための小さな体がありません。
それでも体は小さい方に分類されますが、植物を完全に消化する腸を持っておらず、うさぎよりも小さな体を持つリスやネズミのように木の実などの高カロリーなものを食べる能力もないのです。
こういった事から野うさぎを人間界でつまはじきにされている人たちとして表現するのにぴったりなモチーフと判断し、人間らしい動きを加える事で重い題材を扱いながらもユーモラスに見せています。

バリー・フラナガンは日本でもいくつかの作品が設置、所蔵されており、世界的にも活躍した彫刻家でした。
2001年にはアイルランドの住民権を持ち、亡くなるまでダブリンで生活していたそうです。

バリー・フラナガン年表


1941年 イギリスで生まれる
1957年 バーミンガム美術工芸学校で建築・塑像・彫像を学ぶ
1964年 セント・マーチン美術学校で学ぶ
1967年 セント・マーチン美術学校、セントラル美術学校で教鞭をとる
1970年 第10回日本国際美術展に出品する
1977年 個展を開催する
1982年 第40回ヴェネツイア・ビエンナーレに出品する
1985年 日本で初個展を開催する
2001年 アイルランドの住民権を取得する
2009年 逝去

1941年 イギリスで生まれる

1957年 バーミンガム美術工芸学校で建築・塑像・彫像を学ぶ

1964年 セント・マーチン美術学校で学ぶ

1967年 セント・マーチン美術学校、セントラル美術学校で教鞭をとる

1970年 第10回日本国際美術展に出品する

1977年 個展を開催する

1982年 第40回ヴェネツイア・ビエンナーレに出品する

1985年 日本で初個展を開催する

2001年 アイルランドの住民権を取得する

2009年 逝去


バリー・フラナガン代表作


『三日月と鐘の上を跳ぶ野うさぎ』
『ボールをつかむ鉤爪の上の野兎』
『ボウラー』
『ロープ』

『三日月と鐘の上を跳ぶ野うさぎ』

『ボールをつかむ鉤爪の上の野兎』

『ボウラー』

『ロープ』


野うさぎシリーズ
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