北海道出身の昭和~平成時代に活躍した日本の彫刻家です。
石を素材にした彫刻家というイメージが強い中井延也は日本各地に野外彫刻を設置しており、国内外の多くの彫刻シンポジウムに参加しています。
彫刻は感性、知性、技術の中から生まれるもので、教育の目的はそれらを習得させる事にあると多摩美術大学の教授として多くの後進を指導してきました。
中には中井延也のアドバイスを受け、彫刻家ではなく教育者として活動する事に道を開いた者もいます。
中井延也は自己存在の意義、生命の格調高いテーマを追求するところに彫刻の真価があると考え、中井延也の数ある作品からは石という無機質なもの用いて、生命力あふれる作品へと仕上げています。
公園などの自然溢れる場所では穏やかな雰囲気を持ち、数々のビルがそびえ立つ都会の中では存在感を全面に出した作品が多く見られます。
これらは全て生命力を抽象的に表現したもので、感性の赴くままに制作された事を強く感じる事ができます。