吉田三郎の作品を買取ります
吉田三郎は石川県出身の彫刻家で、石川県の彫刻の先駆けとして活躍しており、一部の作品は故郷である石川県立美術館に所蔵、展示されています。
また、多くの作家や文人との交流を持っていた事でも知られています。
東京美術学校彫塑科を卒業した吉田三郎は、同期に北村西望や建畠大夢などがおり、互いに切磋琢磨し、自らの作風を築き上げていきました。
在学中に文展に出品した「たちんぼ」という作品が初入選したのをきっかけに、後の帝展、新文展、日展を通じて連続で作品を発表していきます。
こうして審査委員をつとめるまでとなり、歴任した回数は20回以上で、この回数は官展史上で記録に残るものとなっています。
また、文展最後の第12回展では初特選となった出世作の「潭」があり、第1回帝展では唯一の特選を受賞した「老坑夫」は大正期随一の名作として高い評価を受けています。
吉田三郎の作品の特徴は、初期の頃から「実態を確実に掴もう」という徹底した写実表現で、主題として好んで選ばれるのが飾り気のない男性像で、年輪を重ねた老人や労働者の姿を作品にしたものが多いのも特徴です。