京都府出身の昭和~平成時代に活躍する日本の陶芸家です。
青磁作家として活躍する原口卓士の作品は、淡く鮮やかな釉調と繊細でシャープな造形作品に、所々小円形の素地を見せたり、ワンポイントに銀彩を配するなど様々な工夫を試みて作陶を行っている陶芸家です。
特に多彩な表情を見せる大きめの貫入が特徴の作品は高く評価されています。
獨協大学経済学部を卒業して、京都府立窯業訓練校に入学した原口卓士はここでロクロの技術を習得しました。
京都六原に築窯すると本格的に作家として作陶を開始し、南宋官窯瓷を範として、釉薬・胎土の研究を重ねていきます。
作品展に出品するよりも個展を中心に活動を行っており、アメリカのニューヨークやワシントンでも個展を開催し、これをきっかけに世界的にも注目されるようになりました。
青磁はとても難しく、青磁をメインに手掛けている作家は現在活躍する陶芸家の中でも少なく、原口卓士は青磁で活躍するさらに数が少ない人気実力派の作家として多くのファンに支持されています。