岡山県出身の昭和~平成時代に活躍した日本の陶芸家です。
豪放にして緻密な作風が特徴で、茶陶器を中心として、緋襷、飛び胡麻に特徴を示します。
重要無形文化財「備前焼」保持者の藤原啓の甥で、その藤原啓と備前焼の陶工で初めて重要無形文化財の認定を受けた金重陶陽から薫陶を受けており、京都で金重素山に京焼を学んだという異色の経歴を持つ備前焼の陶芸家です。
叔父・藤原啓に師事して陶芸を始めた藤原建は修行を積んだ後、鎌倉の北大路魯山人の備前焼の窯焚きの応援に行く事となり、その時に北大路魯山人に食器制作に対する思いと技術を目の当たりにし、北大路魯山人の美意識に強く影響されます。
そして、独立すると精力的に活動を行い、日本伝統工芸展に出品して入選を果たすと以後、連続で入選を果たし、全長23mの大窯を築くとその大窯で制作した作品展を開催しました。
岡山県重要無形文化財に指定され、備前焼作家として多くの作品を発表し、現在でも高く評価されている作家の一人として挙げる事ができます。