新潟県で生まれた金工師で、初代・木村清五郎の息子で、本名を文蔵といいます。
幼い頃から金工に親しんで育ち、父親に師事して金工製造を学びました。
実用性の中にも美しさのある作品になるよう心掛けて制作しており、水注、釣釜用具、灰匙、火箸、煙管などが多くの茶人から定評のある作家です。
ちなみに茶道具は茶碗や水指、香合、掛軸といった目立つ道具ばかりが注目されていますが、茶席を支える水注、釣釜用具、灰匙、火箸なども立派な茶道具で、気を抜けない道具ですので、木村清五郎は細かな部分にまで気を配り、制作を行っています。
そのためシンプルな造形と控えめな文様が特徴で、象嵌など非常に手の掛かる技法を用いている作品も制作しています。
主に個展を中心に作品の発表を行っており確かな技術力が人気の金工師です。
2代・木村清五郎を襲名してからも、新製品を次々と制作しており、南鐐製品の場合は「清雲」の号も合わせて襲名しているため、2種類の号が使われています。